Moon Ritual Set #09

毎月やってくる「生理」という現象。それは、誰かにとっては辛いことだったり、気分が落ち込んだりと、身体だけでなく心も揺らぐ、そんな繊細な時間。一方で、生理は毎月の「自分の心身と向き合う時間」みたいなもので、きちんと心と身体に寄り添えば、それは自分だけの特別な時間にすることもできるのかもしれない。

毎月来る「この日が」自分の心身とのいい関係を作る時間となるように、そんな願いをこめて、「Moon Ritual Set」の３種類のDAYLILYアイテムと合わせて、あなたに寄り添うちょっとしたワークを毎月、お届けしていきます。ワークは「Ceremony」「Practice」「Explore」の3つのパートに分かれています。3ヶ月ごとのサイクルで心と身体をゆっくり整えられるように設計しました。

「Ceremony」は自分自身の身体と心に寄り添うはじまりとして、音声ガイダンスをもとに、メディテーション（瞑想）を行います。「Practice」は、月経期間の過ごし方を台湾の習慣や漢方の教えなどから学ぶことができ、日常の中で実践していきます。「Explore」は、自分の身体に起こっている現象に対して、興味を持って見つめていき、それをジャーナリングしていきます。

あまり難しく考えず、ぜひ自分のペースで１ヶ月の好きな時に、何度でもこのページにもどってきて生活にとり入れてみてくださいね。もし、使い方のイメージがわかない時は、Sister NatumiちゃんのMoon Ritual Setとの１日の過ごし方動画もみてみてください。>> Movie

【今月のテーマ】
OPEN YOUR HEART
心をひらく

今月は「Open your heart」をテーマにワークを作りました。あまり難しく考えず、自分の身体といつもより丁寧に対話してみて欲しいと思っています。それでは今月もはじめていきましょう。

Ceremony

心をひらいて生きていくことはまず自分自身と親しく寄り添うことからはじめていける。雲の上はいつも青空が広がっているように、不安を感じてもその気持ちは雲のようなもので、ゆっくりとでも自分の心をひらいていけば、いつだって青空にたどりつくことができるでしょう。

〈所要時間〉10〜15分

〈手順〉
一人になれる場所を見つけて、心と体がリラックスする姿勢を取ったら、まずは3回深呼吸。呼吸を整えたら体の感覚に意識を向けて、緊張していたり、不安に感じている部分に光を当てて、呼吸とともに流していきましょう。

両手をそっと胸に当てて、ハートの鼓動を感じながら呼吸をします。感じている感覚を素直に受け取りながら、自然な呼吸を続けます。ハートの部分から小さな光が輝き始めるようにイメージしてみましょう。ハートはゆっくりと、朝日を浴びた花びらが太陽に向かって開いていくように、体全体に向かって光を放ちながら開いていきます。

光は体全体を満たし、あなたの身体の周りを薄いヴェールを纏うようにして包んでいきます。その光に包まれて、暖かさや安心感を感じて、晴れやかな空をイメージしてみましょう。胸を開いて、心と体を世界へ開いていくように呼吸をしてみましょう。

〈 Ceremonyの声の主〉
Marinaさん
広島県尾道を拠点に、植物療法をはじめ、女性の身体や子宮に寄り添うワークやパーソナルカウンセリングを自らのコミュニティ「GRRRDEN」で行う。

音声はこちら👇のボタンから再生できます。

〈ジャーナリングのヒント〉
セセレモニーが終わったらノートと筆記用具を用意してジャーナルしてみましょう。胸に手を当てながら、どんなことを感じましたか？心臓のリズムや形はどんな風に感じたでしょう？（例：大きな川の流れのように脈打っていた、小さな雨粒のようなリズムを感じたetc）安心感を感じたり、開放感に包まれた時、呼吸の流れはどうでしたか？

Practice
「蒸気吸入」

東蒸気吸入は毎日の暮らしの中で取り入れやすいセルフケア。乾燥しがちな時期やお肌のトラブルのケアとして、心身の状態が揺らぎやすい生理前後や眠りが浅い時に心身をリラックスを促してくれます。

【準備するもの】
・バスタオル
・洗面器
・お湯
・ハーブやお花など（精油を使う場合は1〜3滴垂らし、蒸気吸入の際には必ず目を閉じて行ってください）

【手順】
①沸騰したお湯を洗面器に入れ、お好みでハーブやお花を浮かべます

②大きめのバスタオルを用意して、頭全体を包み込み、洗面器に顔を近づけ、蒸気が逃げないようサウナのような状態にして5分〜10分ほど深く呼吸をします。

時々目を開いて浮かんでいるハーブやお花を目でも楽しみながら、リラックスする（精油を使う場合は、目を開かないように注意）

呼吸を深く、鼻から喉にかけて蒸気に満たされ、内側から潤っていく感覚に身を委ねてみましょう。

Explore
「生理という時間」

女性の体と生理の歴史にはとても深い関係があります。日本を始め、世界の多くの国々では、生理の仕組みや現象について理解が薄く、誤解されて扱われてきました。そうした歴史やこれまで女性が感じていたことは大きな川の流れのように今も私ちの一人一人の心身に流れています。

生理に対して、「恥ずかしさ」や「よくないもの」という風潮の社会に反して、アメリカ大陸に古くから暮らしていたネイティブ・アメリカンの人たちにはMoon Lodgeという概念があり、生理の期間女性たちはそのロッジに入って心身を労わり、寄り添う時間を過ごしていた歴史があります。

一生を通して「生理」とともに生きていくのであれば、少しでもこの期間を自分を見つめ直したり、労わる時間として過ごせていけたらいいですよね。今回は、生理と親しい関係を作るためのヒントをお伝えします。

【生理期間の過ごし方】

生理期間は季節に例えると「冬」の期間にあたります。冬は暖かい部屋で心身を養生し、春に向けて準備をするように、生理の期間はあまり無理して活動しすぎずに、自分と向き合うための時間を積極的に取り入れてみることをおすすめします。

デトックスと浄化の時でもあるので、心身がその方向にエネルギーを注力できるようにゆっくり一人の時間を過ごしたり、先月からの心身のチェックも大切に。前回の生理と照らし併せてみたり、1ヶ月の暮らし方（食事・睡眠・運動・ストレスレベルなど）を振り返って自分の心と体にチェックインするいい機会。生理があることで、自分の心身の内なる自然のバイオリズムを感じることができます。

【過ごし方のヒント】